1. ウォルフラム症候群とは何ですか❓

ウォルフラム症候群は、糖尿病・視神経萎縮・尿崩症・難聴などを特徴とする、非常にまれな遺伝性疾患です。
DIDMOAD(ディドモアド)症候群とも呼ばれます。

2. どのような症状が現れますか❓

代表的な症状は次の2つです。

  • 小児期に発症するインスリン依存性糖尿病
  • 視神経萎縮による視力低下

そのほかにも下記の様な多系統にわたる症状が現れます。

  • 中枢性尿崩症(尿の量が多くなる)
  • 尿路異常(水腎症、尿管の拡大、無力性膀胱など)
  • 神経症状(脳幹・小脳失調、ミオクローヌスなど)
  • 双極性障害(躁状態、うつ状態を繰り返す)
  • 脳幹・小脳の異常による歩行・運動障害、けいれん
3. 何が原因で起こる病気ですか

主に WFS1遺伝子の変異 が原因とされています。
常染色体劣性遺伝のため、両親から変異遺伝子を1つずつ受け継ぐことで発症します。

4. 患者さんはどのくらいいますか❓

非常にまれな疾患で、日本では200人程度と推定されています。
指定難病(番号233)に認定されています。

5. 診断方法は

以下のような情報を総合して診断されます。

  • 若年発症の糖尿病
  • 視神経萎縮の確認
  • 尿崩症や難聴の有無
  • 遺伝子検査によるWFS1変異の確認
6. 治療法はありますか

根本的な治療法はまだ確立されていません。
そのため、症状ごとに次のような対症療法が行われます。

  • 糖尿病:インスリン療法
  • 尿崩症:デスモプレシン
  • 難聴:補聴器・人工内耳
  • 精神・神経症状:専門的サポート
7. 日常生活で気をつけることは

多職種をまたぐ長期的なケアが重要です。

  • 血糖管理
  • 定期的な眼科・内科・耳鼻科の受診
  • 尿量や水分摂取の変化の注意
  • 学校や職場での支援体制の確保
  • 心理的サポートの活用
8. 遺伝する可能性はありますか

常染色体潜性(劣性)遺伝のため、両親が保因者の場合に発症します。
遺伝カウンセリングが役立ちます。

9. どこで相談できますか

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